【ヒット業態を作るための「コンセプトメイク術」】

2019年05月10日（金）9:36 PM

【ヒット業態を作るための「コンセプトメイク術」】

今日が、遅ればせながら、
令和初のブログなんですが、
気が付けば、前回の更新から
1ヶ月以上も経ってしまっていましたね(^^;)

ちなみに、その期間、
何をしていたのかというと、実は、
40店舗展開するチェーン企業様から新規依頼を頂き、
今後の成長戦略や中期経営計画を作成したり、
人財活性化計画の一環として、店長研修をさせて頂いたり、
それ以外にも、既存のクライアント様の新業態の開発、
メニューブック作成、WEB集客の仕組み化など…
どれも会社経営にとってかなり重要な役割を果たす
仕事のサポートに、ほぼ全ての時間を費やしていました。

流石に、この1ヶ月は、そんな重大な
『思考系』の仕事ばっかりで疲れましたが、
何とかうまくいきそうなイメージができたので、
ほっと一安心です(^^)

では、改めて、
本日の久々のブログのテーマは、
ヒット業態を作るための『コンセプト』についてです！

現在、色々と、
試行錯誤して頑張ってはいるものの、

・中々、思ったように売上が上がらない…
・お客様が増えていかない…
・年々、業績が低迷してきた…

そんな経営者の方はおられませんか？

もし、そんな場合には、
一度疑ってみてほしいことは、

『コンセプト』

です！

なぜなら、
飲食店はこのコンセプトの出来不出来で、
成功するか失敗するかが8割決まる
くらい、重要なポイントだからなんです！

要は、
皆さんのお店の『選ばれる理由』

…つまり、

売上の基盤が『コンセプト』

なんです。

本当に、ここがしっかりと尖ってないと、
どれだけ販促を頑張っても、
お客様は中々反応してくれませんからね。

ちなみに、皆さんは、

※「あなたのお店のコンセプトは何ですか？？」

と聞かれた時に、
すぐお答えできるでしょうか？

…

…

もし、すぐにでも、
お答えできるのならまだいいのですが、
意外にもココをすぐにお答えできない
経営者の方も実は少なくないんですよね。

”売上の基盤”

であるにも関わらずです…

流石に、この状態では、
安定的且つ継続的に、
業績を伸ばし続けることは、
難しいと言わざるを得ません。

本来は、オープン前に一番時間をかけて、
徹底して考えぬいておかなければならないことなんですが、
それを今更あーだこーだ言っても仕方がないので、
今日は、飲食店にとって最も重要でもある
「コンセプト」について、
今から一緒に考えていきたいと思います。

もし、現在、
開業前の方は、ココに関しては、
必ず専門家のアドバイスをもらってから、
開業するようにして下さいね！！

本当にココをミスってしまうと、

※開業後99.9％苦労します

ので、特に注意して下さいね。

ではまずは、
そもそも我々がよく耳にしている

「コンセプト」

って、いったい
どういう意味なんでしょうか？

ちなみに、
この「コンセプト」を辞書で調べてみると、

①概念、観念
②意図、構想、テーマ
③創造された作品や商品の全体に貫かれた、骨格となる発想や観点

と出てきます。

うん。

何となくわかりますよね(^^;)笑

でも、もう少し
わかりやすくお伝えするなら、

※あなたのお店の特徴やウリ・こだわりなどの価値（USP）を、
一言（一文）でわかりやすく表現した言葉です！

まぁ、
「どんな感じで、何がウリの店なのか？」
って、わかりやすくイメージさせる言葉ですよね。

では、核心に迫る前に、一旦、
有名な大手のコンセプトを見てみましょう！

吉野家…『うまい　やすい　はやい』
スタバ…『Third　Place（家庭でもなく職場でもない第3の場所）』
鳥貴族…『298円均一の感動』
ワン・ダイニング…『人生に2時間の幸せを』
俺のイタリアン…『三つ星シェフの料理を、立ち飲み屋価格で提供する店』
いきなりステーキ…『本格ステーキを立ち食い形式で量り売りする』
スシロー…『うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。』
ディズニーランド…『夢と魔法の王国』
ディズニーシー…『冒険とイマジネーションの海』
USJ…『世界の感動を届けるブランドを世界中から集めたセレクトショップ』
ライザップ…『結果にコミットする』
iPod…『1000曲をポケットに』

いかがですか？

どれも皆、わかりやすく、
端的で、秀逸ですよね！

屋号もそうなんですが、

※コンセプトも、『わかりやすい』のが一番！

です！

でも本当は、これくらい
端的に表現するのが理想なんですが、
我々のようなあまりネームバリューのない中小飲食店は、
ここまで端的にすることも難しいかもしれませんので、
もう少し具体的にしても大丈夫ですが、
そんな際でも、文字数はできるだけ頑張って
減らすように努力してみましょう。

…が、しかし、

やっぱり、
いきなりココにたどり着くことは
かなり難しいですよね(^^;)！？

また、コンセプトを考える時は、
様々な角度からステップを踏みながら、
導いていく必要もあるんです。

さらに、そんな中でも、
絶対に忘れてはいけない
ポイントが１つありましたよね！

そう、それは、
先程の辞書の説明文にもあった③の、

※《全体に貫かれた》

という、つまり、
一貫させる重要性です！

ですので、
そんな一貫したコンセプトを考える際に、
絶対に参考にしてほしいのが、

『5W2H』法

です！

これは、
英語の時間に習った”アレ”です！笑

やはり、

この5W2Hの全てを一貫したものが、
お客様をきちんと集客できる
尖ったコンセプト＝ヒット業態に育っていくのです！

逆に、
ココが一貫していないお店や、
そもそもきちんとコンセプトを考えていないお店は、
なぜか居心地が悪かったり、
お客様にお店の良さや価値がうまく
伝わらなかったりします。

すると、
その微妙な感じ方のズレの結果が、
ダイレクトに業績に反映される
ようになってしまうのです！

ですので、ココを今から再度、
真剣に考えていきたいと思います。

『5W2H』▼

①Why（なぜ）…利用動機（出店動機）
②Who（誰に）…ターゲット
③What（何を）…業種（商品）
④Where（どこで）…立地
⑤When（いつ）…営業時間
⑥How（どのように）…業態（提供方法）
⑦How　Much・Many（いくら）…価格（客単価）

そう、
・・・・・・・・・・・・・・・
この７点をすべて一貫して繋げる
必要があるのです！

これをもっとシンプルに言うなら、

※誰のどんな利用動機に対して、
何をどのように提供するお店なのか？

これを端的に、
一言、一文でまとめたものが、
あなたのお店の「コンセプト」になるです！

例えば、

・小さなお子様連れのファミリーでも、ゆっくりと食事を楽しめる本格イタリアンレストラン
・仕事帰りのサラリーマンが、炭火焼鳥と日本酒をあてにサクッと立ち飲みする大衆居酒屋
・地元の年配者が、自家製焙煎珈琲と手作り和菓子を楽しむ喫茶店
・漁港直送の昼編み鮮魚を、お手軽価格で食べられる産直海鮮居酒屋
・「宇宙」がテーマの、３世代揃って楽しめる食の遊園地レストラン

こんな感じです。

ちなみに、
この中でも特に重要なのが、

①Why（利用動機）
②Who（ターゲット設定）

です。

やはり、
不振店はこの2点が曖昧であったり、
きちんと決まっていないことが大半です。

※誰のどんな利用動機に対応できるお店なのか？
※誰のどんな悩み事（不満）を解消できるお店なのか？
※誰にどんなご利益（メリット）があるお店なのか？

まずは、
ココを最初に決めます！！

ココをきちんと定めるからこそ、
商品や提供スタイル、客単価、
立地、営業時間が決まってくるのです！

逆に現在、
不振店の大半が、ターゲット設定が曖昧です。

だから、
利用動機や料理以下全てが
おかしくなってきちゃってます。

こんな残念なことにならないための、
5W2H法でもあるのです！

ちなみに、
今日、初公開致しますが、
私が2号店を出店した際の、
実際のコンセプトメイクシートがコチラです▼

ズバリ、
この5W2Hを経て、
できあがったコンセプトが、

鶏×豚×牛肉産直酒場　肉祭り
《コンセプト》
『ほんまにうまい肉を、本能のままかぶりつくす』

です！

そう、
このように原理原則に基づいて、
しっかりと、コンセプトメイクすることで、
地方の駅前ながら、坪売り30万円の
繁盛店を作り上げることに成功しました。

しかも、
OPEN販促を一切しなかったにも関わらず、
初月から、なんと月商600万円を
達成することもできましたからね(^^)ｖ

やはり、これも、
5W2H法の原理原則に基づいて、
コンセプトメイクした結果です！

ズバリ、私はこの時に、
コンセプトが売上の基盤であると理解したと同時に、
いかにコンセプトをしっかりと練り上げ、
一貫させることが重要であるかを
身を持って学ぶことができました。

・コンセプトが○○だから、ターゲットが△△です！
・コンセプトが○○だから、看板メニューが□□です！
・コンセプトが○○だから、接客スタイルは××です！
・コンセプトが○○だから、メニューブックは◆◆です！
・コンセプトは○○だから、ファサードは■■です！

やはり、上記のように、
『コンセプト』は絶対的な店舗経営の軸であり、
売上の基盤となるので、絶対に怠ってはいけない
必要不可欠なポイントです。

もし、現在、

・販促物の反応が悪い…
・客数が中々伸びない…
・売上が低迷してきている…

そんな際には、今一度、

『コンセプト』

を見直すようにして下さいね！

あと、最後にもう一点、
すごく重要なことなんですが、
年々、売上が低迷してきているお店は特に、
気付かない間に、ちょっとずつ、
開業当初のコンセプトから大きくズレてしまっているお店が、
実は少なくありません！！

そう、

※コンセプトがぶれればぶれるほど、
売上はどんどん低迷していきます！！

例えば、最初は、魚がウリのはずやったのに、
メニューをちょっとずつ増やしていく間に色々増えすぎて、
もはや何屋かわからなくなってしまっているようなお店も
本当に多いんです！

まぁ、このようなお店は元々、
コンセプトの重要性がわかっていなかったり、
コンセプト自体をきちんと考えてないことも
非常に多いんですけどね…(^^;)

これは、絶対にダメですよ！

やはり、
コンセプトがぶれてたり弱いお店は、
何となく居心地も悪くなりがちで、
リピート率も著しく低下してしまうので、
売上が低迷するのも、仕方ありませんからね。

ですので、
こんな残念な結果にならないためにも、
今一度、しっかりと5W2Hに当てはめながら、
自店のコンセプトを見直し、
再構築してみてはいかがでしょうか！？

そんなきっかけに
していただければ幸いです！

本当に、
『コンセプト』がうまく尖れば、
新規集客、リピート率ともに、
圧倒的に上がりますからね～

もし、
コンセプトメイクや業態開発が
苦手な経営者の方がおられましたら、
お気軽にお問い合わせ下さい！

色々とご提案させて頂きますからね(^^)

では、本日は以上です！

ありがとうございました。