【人件費をコントロールする最も簡単な方法】

2017年12月06日（水）1:08 PM

【人件費をコントロールする最も簡単な方法】

今日は、前回の続きで、
コスト管理の中でも大きな比率を占める、
人件費のコントロール法です！

これは、原価管理に比べ、
正直難しくありません！

この方法さえきちんと実践していただければ、
毎月大きくぶれることはまずありません！

世間一般的には、
人件費は変動費ともいわれておりますが、
きちんと管理すれば、ほぼ、

「固定費」

となります！

やはり、
固定費として毎月計上できるようになると、
売上目標や、利益予測が立てやすくなり、
先読みして次の一手が打てるようになるのと同時に、
精神的にもぐっと楽になります！

そのような様々なメリットのある、
最も簡単な人件費のコントロール方法は、

『モデリングシフトの徹底』

です！

要は、
平日と週末のモデルシフトを
前もって作っておくことです！

もう少し具体的に
分かりやすく説明すると、

(勤務時間)…(必要人員）
10時台…2名
11時台…2名
12時台…3名
13時台…3名
14時台…2名
15時台…2名
16時台…2名
17時台…2名
18時台…3名
19時台…3名
20時台…3名
21時台…2名
22時台…2名
23時台…2名

例えばこれが、
時間帯別の必要人員の
モデリングシフトだとします！

※後は、決められた時間帯に、
決められた人数に沿って、
誰を当て込むかだけの問題です！

ある日は、
10時～14時の主婦
14時～22時迄のフリーター

またある日は、
10時～18時のフリーター
18時～22時の学生

例え、
勤務入りの時間や、
勤務する人財が入れ替わっても、
その時間帯に勤務している人数は一切変わりません！

多少時給の違いはあれども、
そんな大差はないはずです！

そう、
このモデリングシフトを徹底して遵守し、
シフト組みを行っていけば、
人件費問題はほぼ間違いなく解決します！

ちなみにこのモデルシフトの
1日あたりのの総労働時間は、
33時間です！

時給が1000円なら×33時間＝3万3千円
（※ここでは分かりやすく、深夜手当や交通費などは一旦考えません）

このような感じで、
1日あたりの人件費がほぼ確定します！

例え忙しくて、
たまに残業させることがあっても、
そんなに大きくぶれることはありません！

ちなみに、
週末も平日もそれほど必要人員が変わらない店舗なら、

3万3千円×30日≒約100万円

となり、この月の必要売上は、
最低330万円（※人件費30％目標店舗なら）
は必要であると仮定でき、
この330万円を下回れば、
人件費は30％以上になり、
330万円以上売り上げれば、
人件費が30％を下回る見込み予測ができ、
売上予算も立てやすくなります！

さらにもう少し突っ込んでいくと、

平日、
金・土、
日曜・祝日、
店長不在日シフト、
社員全員集合日シフト…

など、
自社の立地条件や、雇用人数に沿った
より詳細なモデリングシフトを
複数作成しておくことで、
かなり精密な人件費コントロールが可能となり、
無駄な人件費も垂れ流すことが少なくなります！

その結果、
適正利益を確保することが
できるようになっていくのです！

もし、現在、
人件費の高騰でお悩みの経営者は、
参考にしていただけると幸いです。

本日もありがとうございました！

追伸）
ちなみに、
私が飲食店を経営していた時は、
日次決算とモデリングシフトの徹底で、
FLコストの平均は、なんと53％でした(^^)V

やはり、
それくらい重要で強力なので、
是非、マスターして頂きたいと思います！

「FLコストを制する者が、利益を制す！」