【「二刀流」大谷翔平なんていない！？】

2018年08月20日（月）9:11 PM

【「二刀流」大谷翔平なんていない！？】

今年から、メジャーに挑戦している大谷翔平選手。

現在の彼の前人未到の活躍は
今更私が説明するまでもないですが、
そんな彼の代名詞といえば、やはり、

『二刀流』

二刀流といえば、
野手と投手を兼任することですが、
この長いプロ野球の歴史の中でも、
これを実現させた例は、ほとんどありません。

故に、
いかにこの「二刀流」が難しく、素晴らしいことなのか…

だからこそ、今、全世界が、
これほどまでに彼のことに
注目しているのだと思います！

ではなぜ、この長い歴史の中で
二刀流が誕生してこなかったのか？

それは、

《野手（打つ）スキル》

と、

《投手（投げる）スキル》

は、

　　　　・・・・・
まったく違うスキルだからなんです！

もしかすると、
この中には、同じ野球なんだから、
何となくできそうなイメージを
持たれている方もおられるかもしれませんが、
実際はそんな簡単なものではありません。

現に、もう少し分かりやすくお伝えするなら、
同じ内野でも、セカンドとショートだけでも全然動き方が違います。

そう、だから、
セカンドが守れる人が、
ショートも守れるわけではありません。

同じ内野のポジションであるにも関わらずです。

それくらい各ポジションによって、
役割や専門性が全然違ってくるので難しいのです。

ちなみに、
私も小2から野球をしておりましたので、
いかにこの大谷選手が凄いのかは、
本当に理解できています。

でも…

たしかにそうは言っても、
高校野球までは、

「エースで四番」

が、沢山存在しているのも事実です。

しかしながら、
プロの世界に行くとそれはほぼ、

・・・
99.9％

消滅しています。

それはなぜか？

そう、その大きな要因の一つが、
先程お伝えした「スキルの相違」からなんですよね！

やはり、
別々のスキルのものを両方、

・・・・・
プロレベル

にもっていくことは、
至難の業だということなんです！

いくらプロの選手になった才能溢れる方々といえども、
いかに二つのことを同時に極めていくことが難しいかを、
この長い歴史が物語っているのだと思います。

まぁ、要はそれくらい、

『投げることと、打つことは、まったく違うスキル！』

なんだということ！

で…、

たしかに大谷選手が凄くて、
いかに二刀流が難しいことはわかったんだけど、
ただ、永吉はいったい今、何が言いたいのか…！？

と、思われた方も
結構多いのではないかと思います！笑

すいません…

そうですよね(^^;)

少し前置きが長くはなりましたが、
実は、本日皆さんにお伝えしたかったことは、

ズバリ…

《『料理』ができるスキル》

と、

《『経営』のスキル》

も、またまったく違うんですよ！！！

と、いうことを
まずお伝えしたかったのです。

さらに、そこにもう一つ加えるなら、

《『教育』するスキル》

も、また全然違うのです！

これは、ごく普通に当たり前のことなんですが、
でも実際にこれを意識して理解されている方は、
ごくごく少数になります。

実はココに、
本質的な問題が潜んでいるのです。

ではそれを今から説明していきます！

ちなみに今、上げた3つのスキルは、
飲食店経営者ならまず必ず身に付けておきたい、
最も重要で必要不可欠なスキルとなります。

1．料理スキル
2．経営スキル
3．育成スキル

やはり、この3つのスキルは、
すべてまったく別のスキルであり、
且つ、すべてに専門的な知識を要します。

つまり、
飲食店経営者は、

『二刀流』以上に、

『三刀流！？』

が求められているのです(^^;)笑

いやぁ、しかしでも、
これは本当に大変なことです…よね！？

この長いプロ野球の歴史の中でも
今まで誕生してこなかった
二刀流以上の三刀流ですから！

が、しかし、

ごくたまに、飲食店経営者の中にも、
飲食業界の三刀流、大谷翔平選手のような
器用な方がいるのも事実。

でも、そんなスーパーマンのようなアナタだからこそ、
今、経営者になれています。

しかし、今日の視点、ポイントは、
あなたが優秀である、スーパーマンである…
そんなことではありません！

とは言うものの、今日は、
そんなスーパーマンのような器用な方は、
もうスルーして頂いても結構なんですが、
中には、私も含め、

「いや、俺は大谷翔平のように器用ではなくて困っている…」

という方は、
もう少しだけお付き合い下さいね。

ちなみに、
この飲食業界の経営者というのは、

※料理は得意だけど、経営（数字）が苦手…

という方が非常に多いのも事実です！

さらに、職人上がりの方は、

他人に教えること（教育）も苦手…

という経営者の方もまた多いのです！

と、いうことは、
ずばり、一刀流！？

ですかね(^^;)笑

『名選手、名監督に非ず』

の格言通りかもしれません。

でも、それはそれで仕方ありませんし、別に構いません。
今日は、そこが問題なんかではありません。

ではでは、自分は一刀流で、
大谷選手のような二刀流でないような時は、
いったいどうすればいいのか？

それは、

自分が得意なこと、苦手なことを自覚し、
苦手なことは得意な人に任せ、
自分は得意なことに専念する
という考え方をまず認識することです！！！

そこが、現在うまくいっていない方々の
一旦スタートラインとなります！

まず、このようにマインドセットしましょう。

何でもかんでもすべて自分でやってしまうことは、
一見効率的に感じるかもしれませんが、
実は全てが中途半端になって、現実的には、
非効率になっていることがほとんどなんです！

だから、まずはいかに、
「三刀流」が難しいことなのか自覚すべきです。

自分が不器用であること、
弱みが自覚できることは、
実は強みになっていきます！

そんな自分を冷静に且つ
客観的に知り尽くしているからこそ、
他人とは違う効果的な次の一手が
打てるようになるのです(^^)

そう、あなたは別に
「一刀流」であっても全然構わないのです。

むしろ、その方が自分も好きなことだけに専念でき、
さらに、それがどんどん自身の長所をも伸ばし、
結果として、それが自身の強みに変化すると同時に、
ライバル店との差別化、武器になるという
最高の結果に繋がっていく可能性を秘めているのです！

そして、最終的には、
ストレスを抱えることもなく、
長期で楽しい経営者LIFEを
過ごせるようにもなるのです！

「専門特化の長所伸展法！」

ですね！

例えば、
自分が苦手な教育は、外部の力を借りる！
もしくは、得意な幹部に任せる！

別にこれでいいのです。

何でもかんでも
あなたが全てやらなくてもいいのです。

むしろ、今の時代、
私はこれが正解だと思っていますが、
皆さんはどのようにお考えでしょうか？

あれもこれも、
一人で孤軍奮闘してませんか？

世の中には、
あなたが苦手なことの専門家が、
沢山存在していることに気が付いてますか？

結果として、
目先の資金は少々必要かもしれませんが、
間違いなく、経営者にとっても、人間にとっても、
最も貴重である時間の短縮になります。

これも自己投資とお考え下さい。

ちなみに、現に私も開業当初、
包丁も握ったこともない料理のド素人だったので、
実は最初の１年間は料理は捨てました…
というか、料理長に任せました(^^;)

そして、自身は経営に専念し、
元々得意であった集客やマーケティングの知識を
どんどん磨いていきました。

その結果が今です♪

実はこれが、過去、
自身が飲食業未経験ながら、
10年間も飲食店を経営できた秘訣なんです！

・苦手なことは得意な人に任せる！
・何でもかんでも自分でやろうとしない！
・孤軍奮闘しない！

私は、重要だと思います。

そして、今日は最後に、
もう一つだけ重要なことをお伝えしておきますね。

※あなたは、部下に三刀流を求めてないですか？

会社のトップである経営者ですら、
この二刀流、三刀流が難しいのに、
それを部下である、従業員や店長に、
あまりの多くのことを期待し、
求め過ぎてはいませんか！？

と、いうことを
今一度確認してみて下さい。

よく、店長に、

※売上も、シフトも、現場も、仕込みも、商品開発も、部下の教育も、面接も…

みないな感じで、
すべてをやらせてしまっていてる
シーンを目の当たりにすることがありますが、
残念ながら社長の期待するレベルで
達成していることはほとんどありません。

そもそもがハードルが高過ぎるのです。

ただでさえ、
店長は現場を仕切るだけで一杯一杯なのに…

やはり端から、
過度な期待をし過ぎるからこそ、
出来なかった時にイライラしてしまうのです。

ちなみに、
決まってこのような会社の社長からは、

「うちの店長は全然アカンのやけど、何とかならんかな？」

みたいなことを言われたりしますが、

『そもそもコレを今、一人で全て完璧に出来てたらもうココにはおらず、経営者になってます！』

と、一人つっこみをしながら、
聞いていることが多々あるのですが、
まぁ、本当にこんなスーパーマン、
まず中小企業になんか存在しません。

※料理もできて、売上も上げれて、教育もできる…

こんな従業員、最高ですが、本当にいてますか？？

とりあえずは、
まずは何か一つでもいいので専門特化させ、
スペシャリストに育てあげてみる。

こちらの方が確実で、
やる側もやる気を持って取り組め、
やりやすいのではないでしょうか？

またそもそも、
こんなスーパーマンを求めていること自体が問題なんですが、
実はそれ以上に、経営者であるあなたが、部下に対して、
三刀流になるために英才教育をしていないことも、
この悩みの種の深いところなんですよね。

そう、高いことを求めることは別にいいのですが、
しかし、そんなスーパーマンになるための、
正しい教育を社長が部下に対して、
きちんと行っていないこと自体が
本当の意味での大問題なんです！

人は、勝手に成長はしてくれませんし、
ほったらかしでもいけません。
また、１回だけでもいけません。

教育とは、
できるようになるまで根気強く教えることが、
本当に教えたといえます。

それをきちんとしていないのに、
それを部下に求めてはいけません。

求めれば求めるほど、
部下は離れていきかねません。

やはり、これではダメ！

ちなみに、本当に
教育なんて正にその典型なんですよね！
店長がアルバイトさんを教育するパターン…

そう、ほとんどの店長が
どのように部下を教育したらいいのか
の教育自体をそもそも受けていないのに、
部下をしっかり教育しろと言われます。

挙げ句の果てに、
今、従業員がうまく育っていないのは
お前のせいだと叱責されます(^^;)

流石にこれでは部下は離れていってしまします。

また教育の仕方を教育していないので、
店長によってまったく教育の仕方が違います！

また売上や集客についても同じことがいえます。

そもそも、どのように、
売上を上げるかの教育ってしたことありますか？

場合によっては、
FLすら知らない店長さんにも遭遇しますからね…(–;)

やはり、その経営者として、
最低限の義務を果たしていないのに、
部下に多くを求めるのは、
もはや本末転倒な話です！

残念ながらそれは、
経営者が気付いていないだけで、
多くの部下や店長はそう感じています。

流石にこの状態では、
うまくいかないのも当然なんです。

ですので、今日はまず、

1．いかに二刀流が難しいことなのかまず認識する
2．料理・経営・教育のスキルはまったく違うスキルである
3．この３つの中で得意なことに集中し、苦手なことは他人に任せる
4．部下に三刀流など、多くを求め過ぎない
5．もし部下に多くを求めるなら、根気強くできるようになるまできちんと英才教育する

以上、この５点です！

皆さんは、この「二刀流」について、
どのようにお考えですか？

また皆さんのご意見、ご感想を聞かせて下さいネ！

今日は、ふと、
大谷選手から感じたことを皆さんにお伝えしてみました。

でもでも、本当は、
大谷選手のような二刀流、三刀流になりたいですよね(^^)ｖ笑

参考にしていただけると幸いです。
本日もありがとうございました！