『店長の顔色をうかがい、任した末の悲劇』

2017年05月01日（月）6:41 PM

『店長の顔色をうかがう社長、任した末の悲劇』

兵庫・大阪の飲食店専門
S&Gコンサルティング
利益倍増戦略コンサルタントの永吉です。

世間一般的には、GW真っ只中かもしれませんが、
飲食業にとっては、今、正に稼ぎ時でもあります。

やはり、毎年GW明けは落ち着くことがほとんどですので、
是非、前半で売上貯金しておきたいもんですね(^^)

しかし、現在の飲食店は、完全に２極化しており、
GWの恩恵を受けている店もあれば、
通常通りの閑古鳥が鳴いているお店も沢山あります。

もちろん、この２極化している戦略的な原因は、
沢山あるのですが、本日はそこではなく、
最近の自身の周りで実際に起ったことで、
自分なりに感じたことを、シェアさせていただきます！

実は、自分も１０年前、
飲食業を未経験ながら独立開業し、明日の支払いもできないほどの、
倒産危機を何度も味わうなどの、どん底を経験してきたのですが、
その時に、自分を救ってくれた、ある先輩の格言があるのですが、

その一言が、

『会社は99.9％社長で決まる』

というお言葉でした！

これを自分なりに解釈すると、

「今、自分の周りで巻き起こっていることは、誰のせいでもなく全責任は自分にある」

もっと、突き詰めると、

「もっと経営者としての自覚を持ち、腹をくくれ！」

という叱咤激励の熱い言葉であったと、
自分の人生が変わったひとつのきっかけだったので、
今でも、その時の衝撃は鮮明に覚えています。

特に、最近は、
一店舗のオーナーさんに、
お会いさせていただく機会も多いのですが、
そのような時に、よく感じるのが、

　※店長>オーナー
　※料理長>オーナー

の構図です！

所謂、
オーナーより、実質、店長や料理長が幅をきかせているパターンです！
オーナーが、店長や料理長に気を遣いまくっているパターンです！
実は、このパターン意外に多いのです(^^;)

もはや、誰の店なんかがわかりません。
これ程まで、リスクを背負い、
人生を懸けてオープンしたのに、現状は…

毎日、店長や料理長に辞められたら困るからと、
言いたいことも強く言えず、ストレスを抱え混みながら、
悶々と営業を続ける日々。

残念ながら、そこにやりがいなんてないので、
何のために、こんなしんどい思いをして店を始めたんだろうと、
益々、自己嫌悪感に陥る日々。

それに追い打ちをかけるかのごとく、売上は下がっていき、
それに反比例し、店長・料理長の態度は上がっていきます。

残念ながら、店長や料理長は、

「今、自分に抜けられたら、オーナーは絶対にやっていけない」

と思い込んでいるので、益々そのような弱みにつけ込んだり、
その頼りないオーナーの性質や正確を見抜いています。

実は、これはアルバイトさんにも影響を及ぼしていきます。
所謂、悪影響です。

実際、このような店長や料理長は、
間違いなく、裏で、

『オーナーの悪口を言っています！！！』

もはや、このような状態では、
オーナーであるはずの社長の威厳もなく、
バイトも、オーナーの言うことではなく、
店長や料理長の話しか聞かなくなってしまい、
益々、社長オーナーが、孤立していきます！

現場に入る機会が少ないオーナーさん、
料理があまり得意でないオーナーさんは尚更です！

このようなオーナーさんは、
厳しい言い方にはなりますが、
ハッキリ言って、店長や料理長に

「なめられています！！！」

なめられまくっている
という表現の方が正しいかもしれません！

何度も言いますが、
このような状態では、絶対に経営がうまくいくことはありません！
間違いなく、店を私物化され、
売上は下がってきます！

ちなみに、このような店長さんや料理長さんは、
経験上、間違いなく、あなたの店を、
遅かれ早かれ、いずれ去って行きます。

ココを肝に銘じておいて下さい。

このようになってしまう大きな要因は、

まず『理念がない』
即ち、社長に、信念や軸もないということです！

だからこそ、ハッキリ言います！
まず会社の社長としての自覚を持って下さい！

言いにくいことも、
会社のため、従業員のため、その家族のため、お客様のためにも、
あなたの理念に沿って、間違っていないと思ったことは、堂々というべきなんです！
例え、嫌われようが、辞められようがです。

それが、昨今の厳しい飲食業界を生き抜いていくためにも
十字架を背負った社長としての宿命です！

それを、見逃し続けると、いつか崩壊し、
手遅れの状態になってしまいます。

そして、会社が傾いてきた瞬間、
従業員は簡単にあなたの会社を見切って、
別の会社に転職していきます。

そのような最悪の事態にならないためにも、
何よりも、まずあなたが、腹をくくることです！

ココでは、本当の意味での腹をくくるを自問自答し続けてください！

あなたの会社は、あなたにしか未来を切り開けません！

間違っても、他人じゃありません。
他力本願、論外です！

よく、店長や料理長を信じて任せています。

もちろん信じるのは結構です！

しかし、この『任せる』というのが曲者です。

つまり、任せるの意味をはき違えている経営者がまた多いこと多いこと。

任せる＝ほったらかす（口を出さない）

このように間違って解釈しておられます。

「数ヶ月、やらせてみて…」

はい、はっきり言います！

私は、経験上、それで業績がよくなった経験は、未だに一度もありません！
１０年この業界に携わってきて、たったの一度もですよ！！！

もはや、経営者は、結果はわかっているにも関わらず、
店長や料理長に、面と向かって言えず、
ただ目の前の現状から逃げているだけなのです。

まだ、百歩譲って、任せたとしても、
任せる以上は、然るべき指導・教育をしたうえで、
必ず、期限を区切り、目標数値を決め、
必ず結果を求め、具体的行動プランをフィードバックする必要があります！

それで、もし結果がでなかった時の、
対処法も先に、必ず取り決めておきます。

これが、私の定義する本来の任せるカタチです！

間違っても、任せる＝ほったらかしではありません！

本当に、辞められることに常に恐怖を感じながら、
ビクビク経営を続けていても、そこに未来なんてありませんからね！

いかがですか？
皆さんの会社では、そのようなことはないですか？
もし、ここまで極端でなくても、似たような状態なら、
かなり、あなたのお店は危険だということを、お伝えしておきます！

では最後に、過去、
私の周りで実際に起った事例をお伝えしておきます。

結局、そのような社長のお店は、数ヶ月後…

閉店することになりました。

最終的に、任せたあげく、
元々、店長や料理長には、経営や集客の知識などあるはずもなく、
さらには、原価計算もまともにできず、

所謂、「超ドンブリ勘定」

やはり、そのような人間に任してしまったので、
売上は、上がるどころか一向に下がっていく始末。

これも後々、わかったことなんですが、
売上の一部を店長が、くすね取っていた事実も発覚。

しかし、それは、店長の退職後の話で、もはやあとの祭りでした。

事実、店長はこのお店の潮時を敏感に感じ取っていたのです！

「親の体調不良で、親の面倒をみなくてはいけなくなったんです」

と、まっとうな退職理由をつけて…

しかし、社長が本格的に現場に入り立て直そうとしましたが、
一度、離れてしまったお客様を取り戻すのは、
想像以上に簡単ではありません！

実は、それに追い打ちをかけるかのごとく、
従業員も、ほとんど残っていませんでした！

そう、店長が、悪評をまき散らしていたからなんです。

もう、こうなってしまってからでは、残念ながら手遅れの状態でした。

なぜ、もっと早い段間で、
経営者として然るべき対応をしていれば、
防げた案件だったと思うと、今でも不憫でなりません！

手遅れになる前に、しんどいことでも先に対処しておく！
これは、正しく病気と同じことです！
ステージ1や2の状態なら助かったかもしれませんが、
ステージ4の段階まできてしまうと、どんな名医であれ、
完治は困難を極めます。

だからこそ、本当の意味であなたが、腹をくくる！

それほどまでに社長のあなたが、
気を遣わなくてはならないダメ店長・料理長と心中する覚悟なんですか？

『会社は99.9％社長で決まる！』

現在、飲食店のオーナー様、
これから独立開業予定の方、
この言葉の、本当の意味を自分なりに解釈していただきたいと思います！

参考にしていただけると幸いです。

ありがとうございました。

兵庫・大阪　飲食店専門
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利益倍増戦略コンサルタント
社長専属右腕相談士

永吉　正典